「お盆だから」

2002年8月14日
13日にお盆だから帰って来なさい、と姉からメールが入った。
親からの伝言。
それと姉の意見。
言いたいことばかり言ってあんたは無責任だよ

そうかもしれない。昨日はずっと、それを考えていた。
友人は親がきっと私を閉じ込める。無理に病院に連れていく。責め立てるだろうという。
これ以上、私が苦しむ姿を見たくない、と。
彼の両親や彼と話し合って土曜に彼と二人で行こうと思っていた。
そんな矢先、母から彼の実家に電話がかかってきた。
(日曜に手紙を書いて住所、電話番号は通知していた)
「お父さんと話しなさい。帰ってきなさい」
「お盆なんだからそこにいるのはご迷惑でしょう」
「あなたには経済力がないのよ。おんぶに抱っこではダメ」
母は次々と話す。
話し合おう、そう言うから。
「三人が(父、母、姉)がおろせと説得するんじゃなく、話し合うなら帰るよ」
私が言う。
「どうして皆があなたを責め立てるような言い方しかしてくれないの」
母が嘆く。痛い。
親戚の名前をあげる。
皆が心配してると。
「情に訴えるなんてずるい」
私が言った。
「情に訴えてもあなたを取り戻したいのよ」
母が嘆く。
「これは許される堕胎なの。お願いだからやり直して頂戴」
母が泣いている。
私も泣いている。
心が痛い。
すごく。ひどく。
「決めたら連絡する」
私はそう言って電話を切った。

少ししてから彼の母が来た。心配して。
私は泣いていた。
「困ったね・・・」
彼のお母さんがつぶやいた。
「逃げ隠れする気は無いって言ったけれど、このままあなたを家に帰すのは正直心配だわ。今はここにいなさい。大丈夫だから・・・」
少し考えて彼のお母さんが言った。
私は家に帰りたくなかった。
だから、少し安堵した。

今日は彼の実家にはたくさんの親戚が集まっていた。
彼のお母さんが言う。
「みんな事情を知ってるから気にしないで居てね」
事情を知っても暖かく私を迎え入れてくれた。
それが嬉しかった。
私は携帯を見るのが恐くなって離れに携帯を置き去りにして、母屋に居座った・・・。

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